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スタッドレスタイヤとは何か?冬季の安全運転に向けた解説

●スタッドレスタイヤとは?

雪道や凍結路面でも走る・曲がる・止まるといった運転が安全に出来るように設計されています。

低温でも硬くなりにくい柔軟性の高いゴム材質、通常より深いトレッド(溝)で雪や水分を効果的に排水し、雪道や凍結路面の走行性能を向上させます。

スタッドレスタイヤの状態が悪いと上記の安全性が保てなくなります。

●買替タイミングの見極め

タイヤの劣化は、実際の使用状況や保管状況により異なります。そのため、自身でタイヤの状況を確認し、適切なタイミングでの交換が求められます。

しかし、そのためにはタイヤに関する知識と経験が必要となり、これらを持ち合わせていない場合、適切なタイミングを見極めることは難しくなります。また、あまりにも早いタイミングでの交換は無駄な出費となり、遅すぎると安全性が損なわれる可能性があります。これらの点から、買替タイミングの見極めは大きな課題と言えるのです。

●消耗度の確認方法

消耗度の確認方法としては、①溝の深さ②ゴムの硬さ③亀裂を見ていきます。

①劣化のサイン 溝の深さ

まずタイヤの溝の深さを測定することが一般的です。新品のスタッドレスタイヤの溝の深さは8~10mmで、半分以下になるとグリップ力が大きく低下するため、交換のタイミングとされます。この溝の深さの測定はプラットホームを確認しましょう。丁度溝の半分にあたる位置に四角い目印があり、そこに溝が達するとスタッドレスタイヤとしての性能限界になります。

②劣化のサイン ゴムの硬さ

ゴムの硬さを知るためには硬度計を使用します。専用道具が必要なため、用品店で購入頂くか、整備工場で測定の依頼をすることが確実です。また、タイヤメーカーにもよりますが、一般的には3~4年程でゴムは硬くなり、スタッドレスタイヤとしての性能限界を迎えます。

③劣化のサイン 亀裂

ノーマルタイヤでも同じく、経年劣化などによる亀裂の確認も重要です。時間と共に硬化するゴムが、寒さや乾燥にさらされることで亀裂が入りやすくなります。スタッドレスタイヤは少しでもひび割れが入り始めれば、ゴムが硬く冬タイヤの性能限界またはそれに近い状態と思われます。大きな亀裂が見つかった場合は、パンクの危険性もありますのですぐにでも交換を検討すべきです。

●劣化の原因

溝の減りやゴムが硬くなることは使用していれば必然のことですが、使用していない時期の劣化原因に保管方法の問題があります。タイヤのゴムは、直射日光が当たる場所やエアコン室外機などのモーター使用機器やバッテリー、モーターなど、腐食性が高いオゾンが発生する機器の近くで長期間保管するとひび割れなどの劣化が起こります。また、空気抜いて縦置きのまま長期間保管するとフラットスポットなどタイヤの変形の原因になりますので、ときどきはタイヤの積み替えを行ってください。

タイヤを保管する際は屋内で直射日光やオゾンを避け、風通しのよい場所が望ましいです。しかし、これら条件を満たすためのスペースを確保することは容易ではありません。タイヤ保管サービスのある整備工場に任せるのも良いでしょう。

●適切なスタッドレスタイヤの選び方

スタッドレスタイヤは、冬道の運転を安全に、そして快適にするために不可欠な装備です。しかし、多種多様な製品が市場に出ていますから、迷う方も多いのではないでしょうか。スタッドレスタイヤの選び方を覚えることで、自分に最適な製品を見つけることが可能になります。サイズ、性能と価格、メーカーなど、チェックすべきポイントを順に見ていきましょう。

●サイズ選び

基本的には夏タイヤと同じ純正サイズがオススメです。しかし、タイヤサイズが大きいほど費用は高くなります。消耗品で短い期間しか履かないタイヤのため、サイズダウンして経済的に安く済ませることが多いです。

サイズを変更する為には知識が必要です。外径が変わってしまうと、タイヤが車両に干渉したり、速度がスピードメーターと異なったりする危険性があります。

●性能と価格の比較

スタッドレスタイヤの性能には、氷上性能や耐久性などがあります。一方で、価格もあまりにも高すぎると手が出しづらいもの。ここはほどほどのバランスが求められます。しかし、性能と価格のバランスがとれた製品を見つけるためには、まず自分がどの性能を重視するのかを知ることが必要です。例えば、長距離を走行するなら溝の減りにくい耐久性を重視し、短距離で街乗り程度しかしないなら柔軟性の続く耐久性を重視するなど、選び方には個々のニーズが反映されます。

また、価格だけで選ぶのは危険です。安いからと言って性能が低いとは限りませんが、信頼できるメーカーの品であること、長い間使用しても安心できるものを選ぶことも重要です。

●メーカー選び

メーカー選びも非常に重要なポイントです。良品を提供するメーカーも多く存在しますが、異なるメーカーでもその特性はさまざま。例えば、冬の厳しい雪道を想定した製品を提供しているメーカーや、乾燥路面にもしっかり対応できる製品を扱っているメーカーなど、使い道や性能によって最適なメーカーは変わります。

実際にメーカーの評価やレビューを調査したり、店舗やメーカーの専門知識を活用したりすることで適切な選択が可能になります。

●まとめ

長野県に住んでいる以上、冬季の運転安全にはスタッドレスタイヤの存在が切っても切れない関係となっています。ギラつく雪道、ツルツルとした凍結した路面を軽々と駆け抜けるその姿は、まさに雪道の運転における生命線です。しかし、スタッドレスタイヤは消耗品であり、一定期間または走行距離を過ぎると性能が低下し、低下した性能のまま使用し続けると危険につながる可能性もあります。そこでこの記事では、スタッドレスタイヤの買い替えについて整理し、買い替えの周期や注意点、そして買い替えの際の対策方法について説明いたしました。

劣化の判断やタイヤの保管などなかなか個人では難しいところもございますので、お気軽にご相談くださいませ。